耳と目でテンポを感じる

音楽のお話。

息子には出来るだけメトロノームを使って練習をしなさいと言っています。我が家にあるメトロノームと言えばこちら。ドラム用のメトロノームです。


TAMA RW100
Nikon D3 + Carl Zeiss Distagon 35mm F2 ZF

写真で赤く光っていますが、左右に配置された赤と緑のLEDがチカチカと光ることによって視覚的に、そしてその上にあるスピーカーから音が出ることによって聴覚的にテンポを演奏者に伝えます。

ドラムを演奏することに関してはこれ以上のメトロノームは無いのではと思うくらい理想的なマシンです。4分、8分、3連、16分音符で鳴らせるし、下のスイッチを曲に合わせて押すことによりその曲のテンポを把握することが出来ます。

しかし、ことトランペットの練習に関してはこのメトロノームはイマイチかなと感じてきています。いや、息子レベル(いわゆる初心者)に関してはこれではテンポを感じる事は難しいのではないかと思うのです。

やはりこの動きを視覚で感じることのほうが重要だと思うのです。


metronome 120bpm メトロノーム テンポ120

耳よりも目かなと。電気だと、音が鳴るいわゆる両端しか解らず、いわゆるそこに至るまでの動きを感じにくいのではないかと思う。


中学校時代、先生に、みんながよくする「ジャンケンポン」を考えてみなさい。どうしてみんなタイミングを合わせてじゃんけんが出来るのか。それは「ジャンケン」で動きを感じ取るから「ポン」でタイミングが合う。だから「ジャンケン」が非常に重要なんですよ。


この時は、何故、指揮が必要なのかと言う話だったのですがそれに通じる話だと思います。電気的な赤と緑だけでは「ポン・ポン・ポン」とだけ言っているように聞こえてしまうのではないかと思うのです。


むしろ肝心なのは音が出るに至る前のリズム(テンポ)の感じ方なのではないかと思うのです。


それともうひとつ。一般的に、トランペットを本番で吹く時は指揮者がいます。そして、その時は音は出ません。なので視覚的にテンポを取らせることに重きを置いたほうがいいのではと思うのです。


逆にドラム的には視覚的にテンポを取ると言うシチュエーションは少ないです。それは自分がテンポをつかさどるから。例えメトロノームを使うとしても多くはイヤホンをしてそこからテンポを流す(いわゆるドンカマってやつね)ことが多いはずです。だからこそRW100の左右のLEDだけで十分だと思うのです。


メトロノームの必要性は色々言われていてそればかり使っていると型にはまるとか言われますが、それはインテンポでしっかり曲が出来るようになってからの話だと思います。


まずはメトロノーム。ここから始まると思うんです。


P.S.偉そうに言っているけれど、自分は本当にメトロノームを使った練習は嫌いでした。少なくともトランペット時代+ドラム初期時代はね。でも、特にドラムをまじめに練習していくとやはりメトロノームは本当に重要だと痛感しました。絶対にメトロノームを使ったほうがいい。結果的には近道だと思うのです。

自転車に乗ってどこまでも

自転車に乗ってどこまでいこう 風にのって野原を越えて 雲をとび越え どこまでもいこう

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