トランペットネタが続く中、久しぶりのカメラネタですね。
SONY α9 + FE 24-70mm F2.8 GM
F3.2 1/30 ISO160
先日α7iiiを売却しα6600を購入しました。下取り価格が非常に高くほぼ持ち出し無しで買うことが出来ました。(その持ち出しも毎日の昼ご飯自作おにぎり作戦で貯めたお金を充てましたよ)
最後のカメラですね。(n回目)
いや、少なくとも5年は買わないと言うか買えません。もうカメラに投入するお金が無いです(泣
α7iiiはとてもいいカメラでした。発売からそこそこ経つけれどいまだに第一線の性能です。フルサイズミラーレスカメラとしての標準カメラとして他社のベンチマークになっている銘柄だと思いますが、自分の用途に合わないなと思う事があり手放すことを決めました。その理由ですが大きい理由としては以下の3つです。
1.動画撮影における連続撮影可能時間が29分59秒だと言うこと
デジタルカメラ(ビデオ機ではない)は基本的に30分以上の録画が出来ませんでした。輸出時の規制が影響するとか色々言われていましたが正確な理由はわからず。しかしPanasonicのGHシリーズを始めとして30分以上の録画が可能なカメラが出てきて遂にソニーもα6400を以降に発売されたカメラは30分以上の録画に対応するようになりました。
カメラを2台持つにあたり最近は子供のイベント撮影などで1台は写真撮影、もう1台ではビデオ撮影をすると言うスタイルが定着しました。子供のイベントとしては主に音楽イベントや学芸会的なイベントになるんですがイベントによっては30分では収まらない事があるんです。
そんな時はちょっとしたタイミングで一度切って再度録画を再開していたのですが先日のイベントで演奏中に30分を越えてしまい演奏が途切れてしまうと言う失敗をしました。(バックアップとしてRX100m3を使って録画していたので最悪な状況は免れましたが。。。)
こういう状況、そして心配はしたくないなと思いました。
2.動画撮影はAPS-Cで十分だった
そもそも動画を撮る時はα6500時代に買っていた18-105mmF4を使っていました。つまりフルサイズカメラとは言え動画撮影時はAPS-Cでの運用をしていたのです。画角を頻繁に変えるのでパワーズームが付いているこのレンズは非常に重宝でこのレンズを中心に動画を撮影しているし、フルサイズ用レンズを使って動画撮影をすると逆に被写界深度が浅すぎてちょっと自分の用途とは違った感が出てしまうと言う事がありました。
3.α9との兼ね合い
α9をメインカメラとして使っているのですが、ファームウェアアップデートによりリアルタイムトラッキングAFが追加されました。これがメチャクチャ便利でAF-Sモードをほぼ使わなくなりました。一度AFを合わせたら余程早くレンズを振らない限り合わせたポイントに合わせ続けます。これはα7iiiに無い機能です。
α7iiiのAF性能が劣っているという訳ではありません。むしろ他社のミラーレスカメラが持つAFよりも数歩先に行っていることは疑う余地はありません。
ですが、リアルタイムトラッキングAFに慣れてしまうとそれが無いAFシステムに対する「感覚のズレ」が生じてしまいます。ここのズレって歯がゆい。どっちもダメなシチュエーションならいいんです。こっちなら合ったなぁ。とか、この設定はこっちじゃ機能しないんだ。じゃあどのモードで行こうか。。。みたいな事は出来るだけ回避したいのです(たぶん順応できる情熱が無くなったのかも)。
以上の3つが大きな理由です。(他にもちょこちょこありますがこの3つが大きい)
たぶん心のどこかでα7iiiは自分にとってはもったいないと思っていました。有効活用できていないと。じゃあなんで買ったのか?ってツッコミを受けそうですが、子供のバスケの試合が良く体育館で行われていてα9だとフリッカーが目出ちα7iiiだとフリッカー軽減機能があるので凄く重宝したというのが大きい理由です。それも今となってはバスケを止めてしまったのですが。。。。そしてセンサーサイズは統一した方がレンズの使いまわしが楽だなと思ったのも確かです。
そんな中で発売されたα6600ですが、どこが良かったのか。それは主にデメリットとは逆なところ。
1.30分以上の録画に対応している。
α6600は連続撮影可能時間の縛りはありません。昨日子供の学芸会を撮りましたが30分以上の演目に関して問題はありませんでした。スマホに20分で鳴るタイマーをセットしなくてもいいのは本当に精神衛生上安心です。
2.バッテリー容量がα6500と比べて約2倍になり思わぬ副産物も。
バッテリーがα9/7iii系と同じNP-FZ100となり従来のα6000系と比べて2倍の容量になりました。これは本当に待望でした。α6500時代に動画撮影時の電池の減りに気になっていて常に予備バッテリーを2つ持ち歩いていました。実際に昨日の学芸会で約2時間近い録画をしましたがバッテリーの残量は55%ありました。これには正直驚きでした。
α9とバッテリーが共通なのでいざという時の予備電池を共有できる安心感もあります。急速充電器やモバイルバッテリーが利用できる充電器を共有できるのも便利です。
ちなみにこの大きなバッテリーを収納するためにグリップ部分が大きくなりホールド性が抜群に向上しています。グリップ部分の凹み形状が見直されて小指がカメラまでギリギリ収まるようになったのも地味にいい改善です。
バッテリーが共通になりα9でほぼ付けっぱなしになっているグリップエクステンション(GP-X1EM)は使えるかな?と思って付けてみましたが使えなくはないけれど形状は合いません。残念(笑)
3.いいAFはやはり心強い
AFはα9と同じリアルタイムトラッキングAFが実装されています。(精度や実際の演算スピードはわかりませんが)録画中の瞳AFも昨日の撮影でバンバン動作していて本当に心強い限りです。
4.APS-C < フルサイズ ではない
フルサイズのカメラを持っていますがどうしてもシステム自体が大きくなります。特にレンズを見ると例えば24-70mmF2.8GMと新しく出た16-55mmF2.8Gを比較すると同等の焦点距離・開放F値だとフルサイズ用とAPS-C専用を比較すると大きさはかなり変わります。(全く同一の性能という訳ではありませんが)
どうしてもシステム自体にコストがかかってしまうからフルサイズの方が高価になってしまうのであってフルサイズ=高級という構図がありますが、センサーサイズはメリット・デメリットで選ぶものであり優劣は無いと思っています。
5.α6000系のスタイルの良さ
α6000系のいわゆるレンジファインダースタイルのカメラはペンタプリズム(まあペンタプリズムはもはや入っていないのだが)部分の出っ張りがあるα9/7系のカメラと違い自分は好きです。改めて写真を出しますが、このスタイル。
軍艦部(カメラ上部)のフラットなソリッド感。私は大好きです。α6600になってフラッシュも無くなり更にソリッド感が増したようにも思います。光軸上にファインダーが無いのも慣れです。むしろミラーレスならではの自由なレイアウトと言うべきです。
α6400やα7iiiと違ってフルマグネシウム合金ボディと言うのもいいです。持った時の剛性感が違います。こういった所も所有する満足感があります。
最後になりますが「これだったらフルサイズは要らないなぁ」と思う機能を願望として挙げておきます。
・ブラックアウトフリー・積層型CMOSセンサー(α9と同等センサーのAPS-C版)
・UHS-II規格のSDカードスロット(ダブルスロット or 本体にSSD内臓+UHS-IIのSDカードスロット)
・マルチセレクター
・前面グリップ上にダイヤル
・クロップ無しの4K30P
とまあ、言いたい放題な要望は挙げましたがプラス15万レベルになってしまいますね。これらは噂されているα7000あたりで実現可能なレベルですがα6000系のボディでやって欲しいです。
まとめ
α9を主に写真撮影に使い、セカンドカメラの利用用途が動画撮影である事を考えるとα7iiiよりもα6600の方が自分に合っていると言う結論に至り買い替えとなりました。そして動画だけではなく写真撮影用として常にカバンに入れておけるこのサイズ感はとてもいいです。フルサイズ換算で35mm好きの自分としてはZeissの24mmF1.8との相性は最高です。
最近トランペットばかりでカメラを持ってフラっと出かけることも少なくなりましたが写真を撮りたいと思わせる風景をいい風景だなと思うことは音楽にとってもプラスだと思うので今後は出来る限り撮る時間も増やしていこうかなと思います。
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