Mt.富士ヒルクライム 2010 (回顧編)

レースが終わってから翌日。正直な気持ちです。
以下でレース時の気持ちなどを綴っています。
本当に長いです。でも、自分へのメッセージでもあります。
自己満足な文ですが、お読みいただければこれ幸いかと。
続き
当日編にも書きましたが心がけた事は序盤のペースは抑える事と諦め
ない事。以下はスタートから一合目を経て五合目までの気持ちと感想。
ブログに公開する意味は読んでもらいたい気持ち3割、来年の自分に7割。
まぁ、こんな長い文、読む人なんかはそんなにいないだろう(笑
スタート地点から計測開始ポイントまで
いわゆる「パレード走行」です。知り合いと走っている人は和気藹々と
スタートしています。全般的にのんびりペース。自分は緊張とこれから
訪れる富士山の脅威から地に足が着いていないような感じでした。その
中でケイデンス(ペダル回転数)は高めにして体を温めていました。
計測開始ポイントから一合目まで
計測開始ポイントから一合目までは抑えるとは言うものの、どれぐらい
のペースで行っていいのか具体的にはわからなかった。必死にならずに
まわりの人の表情や風景を見つつ走るぐらいだったと思う。凄く印象的
だったのは静寂の中、ペダルをこぐ音と息の音しか聞こえなかったこと。
道自体は結構きつかった。とは言うものの、無理をしないと決めていた
ので、自分の中でやや余裕を持って臨めたと思う。
一合目から二合目まで
気持ち的にはきつかったけれど我慢の走り。基本的な気持ちとし
ては一合目の気持ちと一緒だったけれどもやっぱり辛くなってくる。
意識したのは呼吸。深く吸って一定の呼吸を保つ。それに合わせた
ペダリングをする。まだ先は長い。ここで折れてどうする?と自分に
言い聞かせながら走りました。
二合目から三合目まで
あまり覚えてない。辛かったのは事実。三合目まで抑えて走ると決めて
いたけれど、本当に三合目からペースを上げる事が出来るのか?と思い
ながら走っていたと思う。この辺りから水分を取る間隔が短くなってきた。
三合目から四合目
気合を入れるために補給食(ジェルタイプ)を食す。きつかったけれど
「ここからが本当の勝負なんだ」と自分を奮い立たせていたと思う。
でも、正直「もうキツイ。諦めようかな・・・」って思った。のも事実。
足に乳酸もたまった感じもあるし、何故かわからないけれど両足のつま
先もしびれた感じになっていました。でも、明らかに抜かされるよりも
抜かしている人の数が多いので平均より速いのでは?と思うようになる。
四合目から五合目
自分の中で根拠は無かったけれど1時間30分を切りたいという目標が
あった。しかし全行程のイメージがわかなかったし、どのポイントを
どれぐらいの時間で通過するとその1時間30分を達成できるのか?という
のもわからなかった。でも四合目の前半ぐらいで「もしかしたら行ける」
って思い始めたのはこの辺。(今から思うともう無理だったけど)
そして4合目を過ぎてから傾斜がキツイ区間である「山岳スプリット区間
(約一キロ)」があった。ダンシング(立ちこぎ)を交えながらも頑張った。
何人か抜いたけれど客観的に見れば疲れていただろう。その後本気で
「30分いけるかな?」って思った時、予想外にも「あと6キロ」という標
識が。(6キロだったかは微妙。いずれにせよ「あれ!まだそんなにある
の?」って思ったような気がする。)その瞬間に30分は無理だと確信した
ような気がする。でも「諦めず頑張ろう」と思った。
いよいよ最後に平坦区間がやってきた。事前に読んだ攻略法で「登りで
時間を短縮するのは難しいがこの平坦区間でどれぐらいのスピードを
出せるかがポイント」とあったので本気でもがいた。ギアも出来るだけ
上げて声も出していたかもしれない。結果、最高時速である39キロを
記録。おそらく先にゴールしていた人が下山する為に待機していて見ら
れながら走ったから盛り上がったのかも(笑)
最大の失敗はこの後。正直、このままゴールなんだと思っていました。
しかし最後の最後に結構キツイ坂が。ゴールも見えたけれどもはや
パワー切れ。ダンシングを交えつつも全然力が入らず。おそらく必死の
形相で走っていたと思います。でも「もう終わりだ。ぶっ壊れてもいい」
と思いながら走っていたのは事実です。
そしてゴール。しばらく話も出来ないぐらいの状態だったと思います。
(まぁ、一人だから誰とも話さないが・笑)
ゴールのあと
その後、自転車から降りると太ももの後ろがやや痙攣気味になり立つ
のが辛かった事を覚えています。でも、しばらくして何とか復帰。
辛かったのはここまで。ふと空を見ると気持ちがいいぐらいの青空と
富士山。この風景と登りきった喜びと爽快感で疲れは本当に吹っ飛んだ。
ぶっちゃけ、涙が出た。俺でも登れるんだなと。感動ですよ。本当に。
登り終えた大勢の人の顔はやはりスタート前の緊張した面持ちとは
まったく違う、とてもいい顔をしていたと言う印象があります。中には
目標タイムに届かずに悔しがっている人もいましたがそんな人の表情も
とても充実した表情でした。タイムが早い人も遅い人もそれぞれが
本当に辛い中を乗り越えてきたと「同志」なんだなぁと思いました。
そして、いま、そして、これから
このレースを終えて本当に思ったことはヒルクライムって自分との戦い
なんだなと思いました。思えば、前日のGIANTのブースの人も今中さんも
片山さんも「去年のタイムを上回りましょう!」って言っていた。
そして、当日、鶴見さんも同様のことを言っていた。その時はいまいち
ピンと来なかったけれどその意味が登って初めて理解できました。
1時間34分41秒
これが今の自分。満足でもあるけれど「もっと速くなりたい」と思う
自分もいます。いや、確実に来年は速くなりたい。
レースが終わって、寝て、起きたら色々思うんですよ。
一合目から三合目までもう少しペースを上げれば30分を切れたのでは?
でも、ペースを上げなかったから四合目から五合目で結構頑張れたの
ではないのか?
もう少し事前に対策を練っておくべきだったんじゃないか?
もっと体重を絞っておくべきったんじゃないか?
そう。気持ちはもう来年です。絶対出場して、絶対今年よりも1分、いや
一秒でも速く走りたい。今はそういう気持ちで一杯です。だからこれから
1年、頑張れる。
やっぱりタイムが出るレースっていい。本当は自分の中で客観的な
時間が出てしまうことに恐怖心みたいなものがあって嫌だったのだけれど
終わってみて後悔はないです。だって目標が出来たから。
参加者人数分の戦いがある。それを実感した初レースでした。
来年の自分、前日にこの文を是非読んで気合を入れてくれ。頑張れよ。
以上です。読んでくれた方、本当にありがとうございます。
別に、頑張った気持ちを自慢するわけでもないです。これが今の気持ちです。
最後の最後に、不満顔をしながらもレースに出ることを
許してくれた嫁さん、本当に感謝しています。ありがとう。

自転車に乗ってどこまでも

自転車に乗ってどこまでいこう 風にのって野原を越えて 雲をとび越え どこまでもいこう

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