α9とα6600を手放してα6700を購入しました。
SONY RX100m3
F2.8 1/50 ISO1000
2007年に買ったNikonのD3以来、ずっとフルサイズセンサーを持つカメラを持っていましたが遂にAPS-Cのカメラのみになりました。
趣味の軸がトランペット・音楽活動になり撮影のためにどこかに出かける事が無くなりました。そして子供のイベントも少なくなり一眼のカメラを2台(α9とα6600)持つ必要性も無いかなぁなんて思うことが多くなりました。そんな中で、1台に集約するなら何がいいかなって思っていたところ、このα6700が発表されて、これしか無いということで即予約、発売日に入手という感じです。
なんだかんだで、NEX-6, α6000, α6300, α6400, α6500, α6600という感じでこのシリーズは全部買っていることになりますね。恐ろしい笑
α6xxxシリーズの良いところはなんといってもボディサイズとボディ形状にあります。いわゆるカメラっぽい中央上部にペンタプリズム(古い)がドンと佇む姿ではなく、ライカのようなレンジファインダータイプのスタイルで出っ張りがなくカバンの中に入れても嵩張らない。小型故にファインダーの性能は第一線のカメラよりも多少劣りますがそれは他と比較すればという話で日常使いには十分です。
このカメラをメインで使うことを語る上で触れざるを得ない話はAPS-Cとフルサイズってあたりなのですが、まずはこちらを。
個人的に近年、センサーサイズ=写真機として優劣。という感じの風潮がすごく嫌なんですが、まあ金額も違うしそう思われてしまうのはやむを得ないかなと思いつつ、センサーサイズは個性と思う派なので、自分の撮影スタイルを理解し、カメラに何を求めるかを考える事が大切なんだと思います。
私がAPS-Cのカメラを使う理由は、
1. カメラ・レンズ(特にレンズ)のサイズがコンパクトになる。
2. 16-55mmF2.8Gのレンズを所有している。
この2つが大きな理由です。初代24-70mmF2.8GMを使っていてレンズが大きすぎて不満だったから16-55mmF2.8Gを買ったのですが、本当に小ささは正義ですね。素晴らしいレンズです。あ。24-70mmF2.8GM2を買っていたらα7Cにしていたかなぁ。
いずれにせよ、レンズは資産ですから現在所有しているレンズを基にシステム構成を考えるのは基本だし、結果APS-C以外の選択肢はありませんでした。とはいってもネガティブな結果では無いです。もうこのサイズ感がいいし、ここサイズ感でも自分の表現は十分可能です。
そして16-55mmF2.8G。これが本当に素晴らしいレンズで。サイズもコンパクトでAFも速く、写りもいい。このレンズを使っていなかったら1台にする時に無理をしてフルサイズにしたかなぁ。ちなみに10-20mmF4Gも有りますがこれも本当に素晴らしいです。
と言うことで発売日に手に入れて2週間、旅行に持ち出したり楽団で撮ったりといつもの使い方をひと通りして感じたことを挙げると、
1. AFが進化している
AIの力を利用しているようで(SONYではAIプロセシングユニットと呼んでいるようです)、ピントを本当に外さなくなりました。これは本当に驚きました。特に楽団で楽器を吹いている人は口周りに楽器があるの顔として認識しない事が多かったけれどα6700になってそんな状況でも顔として認識するし目にピントを合わせ続けて本当にピント合わせが楽になりました。体感的にはα9よりも頭がいい。(α9とは言え6年前のカメラだし当然か笑)
2. USB Type-Cが実装された
時代はUSB Type-Cですよ。スマートフォンと同様にPD規格による高速充電、そしてUSB3.2によるデータの高速転送にも対応しているので本当に便利になりました。充電ケーブル・充電器をパソコンなどのものと共用できるのも本当にありがたいです。
3. SDカードがUHS-II規格になった
読み書きが速いUHS-IIタイプのSDカードが使えるようになりました。サイズの大きい動画や画像ファイルがあっという間に転送できるのでこれもありがたいです。ちなみに今流行のデュアルスロットではありませんが、α9の時も2スロットで良かった!と言うこととは数回もなかったので1スロットで十分です。
4.フロントダイヤルが追加された
右手のグリップ部分上部にダイヤルが追加されました。フルサイズのα7/9/1シリーズには当たり前のように付いているのですがα6xxxシリーズには無く初めての実装となりました。大体どのカメラにも付いていて一般的には絞りをコントロールするのですが今までは違うホイールに割り当てていたのですが、やっぱりあると安心感がありますね。
5. スマートフォンとの親和性が向上した
α6700から「Creator's App」と言うソフトを使うようになりました。Bluetoothと併せて接続の安定性が圧倒的に向上しています。スマートフォンからの閲覧・転送が以前よりスムーズになり本当に便利になりました。(というか今までの不安定さはイライラしかなく、やっと普通になっただけかも笑)
その他は、センサーと映像処理エンジンの進化で色合いが凄く良くなっていること、動画性能の向上、新メニューの採用によるレスポンスの向上など恩恵がたくさんありますが、個人的には上記5つが非常に有難いです。
逆に今のところイマイチな点は、そこまで深刻では無く、強いて挙げるぐらいの感じですが・・・
1. バリアングル液晶は自分にはそこまで便利ではない
自撮りをするBloggerさんには便利かもしれませんが、写真メインの自分には今までのチルトタイプの液晶が良かったかもしれません。上から、下からのアングルで使う時に1アクション操作が増えたり、視線の移動が大きくなるのが割とストレスです。
2. センサーの進化が思ったほどではない
α6600のセンサーって基本的な性能はα6000からそのままだったと思います。もちろん、その間に処理エンジンの進化で総合的な性能は上がっていましたが機種が新しくなっても出てくる写真は、悪くは無いけれど「まあこんなもんかなぁ」と言う感じでした。
今回はセンサーが刷新されて裏面照射型になったのでどうなのかな?と思いましたが、そこまで劇的に進化している感はないかなと思ったりします。もちろん進化はしているけれど処理エンジンによる絵作りのところが大きいかなと思ったり。
なんとなく進化の部分を動画性能に振っているのかな?と思ってしまったりもしますが、ここは思い切ってブラックアウトフリーな積層型センサーだったら良かったかなと思います。(まあそうしたら+10万は高くなっていたでしょうが・・・)
そもそも、センサーの性能ってAPS-C/フルサイズ共にこの5年ぐらい頭打ち感はあるように思います。
その他は何かあったかな。あ。やっぱりジョイスティックは欲しかった。あとは割と言われている連写が11コマ/秒って言うのがあるけれど、自分の撮影でそこまで欲しい事って無かったりするので気にならないな。あとは、カメラでは無いけれどAPS-C用のレンズをリニューアルして欲しいなぁ。小型を活かすんだからフルサイズのレンズは使いたくない。特に35mmF1.8あたりを。
今のところ、こんな印象です。どうしてもSONYの戦略はフルサイズのカメラを軸にしているのでネガティブなイメージになりがちですが、α6700の写真機としてのポテンシャルは非常に高く、そして驚くほどコンパクトなシステムが組める(サイズ的にも懐具合的にも)のは本当に大きな魅力です。
今後はこのカメラで色々な写真を撮って表現していきたいと思います。
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